【作品掘り起しvol3】コロナで暇ですpart2

作品のアレコレ

前回に引き続き、勝手に楽曲解説いきます!

K-106「希望のバラードに関して」

この曲の初発は2004年の「Kのるつぼ 8days」でした。
当時、憧れのフジロックに出演を果たし、バンドとして次に繋がる成長はなんだ!?と思い悩んでおりました。今までやってないことは何だろうと思案の末、とにかく同じ場所で定点的に演奏を重ね、先週の自身との比較を繰り返すことでさらなるステップアップへという考えに至りました。
今風に言えばPDCAサイクルを回すってやつですねw

なかなかナイスなアイデアだったと思います。

ということで修行の意味も込め、2ヵ月に渡り延べ8週間毎週ライブ&ライブ当日新曲作成&そのまま演奏!というK-106史上最大級の企画、今日まで脈々と続く「Kのるつぼ」の1stセッションが始まりました。

なにぶん経験したことのないことだったので、プレッシャーや不安との戦いも含め、本当に色々考えさせられる日々でした。そんな中、最終週となる8daysライブの8日目、様々な困難(雰囲気悪くなったり、曲や演奏に納得いかなかったり色々あった)を乗り越え、辿り着いたラストの曲が「希望のバラード」という、何とも大団円な終幕。
うん!ドラマチックです!!

最後にできたバラード曲でもあり、ほとんどその当時の楽曲のまま、延々と15年に渡り演奏しているどこか特別な曲という事ですね。

話は変わりますが、バンドであることの偶然性を取り入れた楽曲制作。。。これは非常に難しい事だと思っています。
曲作りの上での偶発的なセッションは曲にはなりますが、それは即興(アドリブ)演奏の応酬であり、演奏家としての実力のパッケージだと思います。

スキルの積み重ねではなく、もっと別の、例えば出来事とか時間とかライフスタイルとか、音楽というより、もっと大きな意味での偶然性を曲にする。案外と難しいけども、それが出来たら最高ですね。

この曲は、どこからともなく降ってきた。どちらかといえばプレゼントをもらったような。そんな偶然性が込められた曲だと思います。まさしくその当時のバンドの信念が。だからその後の活動でもずっと演奏できる曲となったのでしょう。ありがたや。

なんか大げさにしすぎましたねw
ひとまずそこらへんも踏まえながら当時のものも聞きましょう。

「希望のバラ―ド」アルバム REACHIN’ FOR THE HIGHERより 2006年

希望のバラード

この当時の編成は As.啓太郎 / Ts.ippei / Tb.ターザン / Gt.Hiroki / Ba.Morisun / Key.Koichi/ Dr.Norisuke でした。作った楽曲をリリースしていなかったので、後日LIVEHOUSE108でセルフレコーディングしましたね。

3管の絡みが何とも素敵ですね。作曲当初は確か、タイムリミットが来てしまい、Aメロは啓太郎ソロで!という乱雑な振りだったような気がしますw見事ですね!

LIVEHOUSE108は高架下なので、電車が通る合間を縫っての録音でした。音響的には当時コイチが持ち込んでいたMiniレズリースピーカーがナイスですねぇ。

オルガンのホワホワしたビブラート(音の揺れ)ですが、昔はレズリースピーカーという360度回転するスピーカがありまして、この回転スピードでビブラートの速度を調整してました。
冷蔵庫みたいなサイズのやつです。
アナログなので、急には止まらないし、普段からちょっとずつ回転しているのですが、それがまた最高の心地よさを生んでおりました。

コイッチはそのレズリーの小さなサイズのスピーカを持ち込んでました(実際に回転するやつです)ので、限りなく本物に近い、素晴らしい音の揺らぎが最高ですね。

エンディングのスピーカーの回転が止まりゆく音が、いいっすね。哀愁です!

今回はこの辺で!

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